あっさりと…
ビードが上がりました。何のことかと言いますと、自転車のチューブレスタイヤのビードです。
WH-MT66というホイールを買ったと言うのは以前書きました。その時にはまだ買ってなかったチューブレスタイヤはIRCのFormula Pro TUBELESS RBCCの25cを買いました。
噂どおりに嵌めるだけで四苦八苦したタイヤも何とかホイールに嵌まり、後は空気を入れるだけと言うところで、フロアポンプではすかすかで全く空気が入っていきません。
そこで、長いつきあいのバイク(オートバイ)屋さんにお邪魔して、コンプレッサーの威力で一気に空気を入れればビードも上がるだろうと、店長のO君にも色々やってもらったんですが、あまりにもすかすかすぎて全くダメ。
そもそもこのリム、内側が凸凹で、はめ込んだタイヤのビードが全く気密性を発揮しません。ビードが上がった位置はもちろんそんなことはないんですが、リム中央の落とし込む部分が…。
こんなです(-_-;)。空気の入れはじめは、こことビードの外側で密閉して空気が入っていく訳ですが、すかすかすぎて密閉どころではないという。MTBのホイールに肉薄のロードチューブレスを嵌めようというのがいけないのかもしれませんが…それにしても。
一旦諦めて帰ってきて、いっそこんな××ホイールは処分して別のを買うかと思ったのですが、いったい何でこんな凸凹なんだ、これをどうにかしてやろうということで、リムテープを剥がしました。
すると、中はこんなプラスチックの部品が…。リムに空いたスポークの穴をふさいでいるのは分かっていましたが、こんなものでふさいでいたとは。せめてもっと凸凹にならない部品は作れないのかと。
これを取り除けば、もちろんリムの内側は凸凹なんかありません。安いホイールなんで仕上げのアラは少しありますが。元々このホイールに貼ってあったリムテープはそれほど丈夫ではなくて、この穴をそのままにすると空気圧でここにめり込むのでしょう。
それさえどうにかすれば良いんだろうということで、取りあえず試しに、透明の荷造りテープを小さく切って、リムの穴をチマチマと塞ぎ、めり込み防止の補強に。その上から元のリムテープを貼りました。元々凸凹に貼ってあったせいでちょっと延びてますし、再利用なのであまり綺麗に貼れませんでしたが、それでも凸凹具合は天と地の差。
再びタイヤを嵌めて、フロアポンプで空気を入れると…特に必死になる必要も無く、パンパンパンと簡単にビードが上がりました。いったいあの苦労は何だったのか…。
前後輪共にやってみましたが、どちらも簡単にビードは上がりました。しかし、前輪の方はリムテープのどこかに傷がついているのか、すぐに空気が抜けてしまいました。まあ、取りあえず試しなので構いません。元々のリムテープを再利用なんてのは信頼性に欠けるので、NoTubesのリムテープでも買ってやり直すことにします。
しかし、一度上がったビードはなかなか落とせませんねぇ。指が痛くなったので今日は諦めました(^_^;)。バイクや車ではビードブレーカーで落とすぐらいですから当たり前ですが。これくらいしっかり噛んでないと安全性というチューブレスのメリットも出ないですしね。外すのも嵌めるのも大変です。ますます出先で修理とかは現実的じゃないですねぇ。やっぱりシーラントでしょうか。
ともかくこれで何とかなるめどはつきましたが、苦労して上手くいかず、試行錯誤して結局リムテープを新たに買ったりする分を考えたら、最初からWH-M785を買った方がずっと得でした。ホイール自体のグレードも上ですし、穴のないリムなので当然凸凹もないし簡単にビードも上がるでしょうし、信頼性も高いでしょう。
教訓は、いつもと同じ結論ですが、買える範囲で高いものを買っておけ、安いものは安いなりの作りだ。と言うことですね。今回は価格差がそれほど無かったので特に悔やまれます…(-_-;)。
Posted: 8月 5th, 2014 under Bicycle.